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葬儀・供養業界のDXとは?デジタル化されたサービスをご紹介



人々の生活が時代とともに変化していくのは自然なことですが、プラスしてデジタル化が進む現代社会では、葬儀や供養の形態にも大きな変化が現れています。さらにコロナ禍の今、それらの普及は急速に伸び、今まででは予想もしなかった葬儀や供養のスタイルが登場し、話題を呼んでいます。この記事では、移り変わる背景やデジタル化における葬儀や供養のサービスを紹介します。



葬儀・供養サービスのデジタル化の需要が高まっている背景




DX(デジタルトランスフォーメーション)が発達し、日々の生活がデジタル化となる現代。ひと昔の前とは生活が大きく変化、それに伴い、家族のあり方も変わってきています。そのため、葬儀や供養のスタイルも様がわりせざるを得ない状況です。


従来の葬儀は、親族のみならず、地域ぐるみで行われる故人の最期の大きなイベントでした。また、その後に続く供養もしかりです。家族は先祖代々の墓を持ち、定期的なお墓参りで供養をしていました。現代でもこうした葬儀や供養を踏襲している人々は多数います。


しかし、少子高齢化、晩婚化、核家族化が進む中、従来の葬儀や供養のスタイルから、少人数での葬儀や手元供養などが流行りはじめ、今やそれらは一般化しつつあります。さらに、地方から都市に移り住む人や海外結婚、海外移住をする人が増えたこともあり、無縁墓や墓じまいといったお墓離れの傾向が高まっています。


その結果、身内で葬儀代を出し合い執り行っていた時代は終わり、一人娘や一人息子、お墓を継承する人がいない高齢者などに葬儀や供養の責任がのしかかっているのです。このような背景から、葬儀や供養の費用問題、お墓の継承や維持管理の問題が浮上し、墓じまいといったお墓離れをする人もますます増えています。さらに、昨今のコロナ禍では、感染拡大防止の三密(密閉、密集、密接)を避けるために、葬儀に参列できない人々やお墓参りに行けない人々が増加。コロナ禍が理由で、墓じまいなどのお墓離れをする人がさらに増えたのも理解できるでしょう。


コロナ禍は、DXを進展させる大きなきっかけとなり、さまざまな分野でデジタル化を進ませました。その一つがオンライン葬儀です。オンライン葬儀は以前からあったようですが、コロナ禍で需要が高まりました。


現社会は、コロナ禍がデジタル化を推し進めているといっても過言ではありません。ですから、デジタル化+コロナ禍で葬儀の世界にもオンラインが普及し、墓じまい、お墓離れが助長されているのです。



デジタル化された葬儀・供養サービスの一例


ここからは、DXが推し進められている現代の新しい葬儀スタイル、オンライン葬儀など、デジタル化だからこそなせる技でつくられた葬儀や供養のサービスを見ていきましょう。


人との接触を避けるコロナ禍や、少子高齢化で価格の高い葬儀や供養ができない人々にも、手軽に故人を弔うことができるのがデジタル化の優れた点です。また、オンラインサービスのため、物理的な価格が最小限に抑えられ、どのサービスも比較的抑えた価格で提供が可能とされています。


ただし、葬儀や供養のデジタル化はコロナ禍には最適ですが、墓じまいなどのお墓離れを促す傾向もあるため、良し悪しはあるでしょう。


  • オンライン葬儀





オンライン葬儀とは、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを利用し、遠隔から葬儀に参列できるサービスです。オンライン葬儀の特徴は、葬儀のライブ配信や葬儀後の期間限定配信であり、ライブでは参列者と話ができることもあります。


コロナ禍のため、参列者を限定しないといけない遺族側にとっても、葬儀に行きたくてもコロナ禍により参列できない人々にとっても非常に有効な手段であり、現在、注目されているデジタル化です。オンライン葬儀は、まさにDXによる生活の変容のひとつでしょう。


DXによるデジタル化が進んでいるとはいえ、オンライン葬儀はまだまだ新しいサービス。そのため、すべての葬儀場や葬儀社で取り扱っているとは限りません。



  • ネット墓


ネット墓とは、会社がホームページを持っているように、インターネット上に自分のお墓のページをつくることができるサービスです。DXが発展している海外では、すでによく知られたサービスですが、日本ではあまり馴染みがありません。


ネット墓をつくる人は、実際にお墓を持っているが、オンラインで気軽にお墓参りしたいという理由でつくる人もいれば、お墓離れでお墓を持っていなかったり、墓じまいでお墓がなくなってしまったりしたためにつくるという人もいます。


DXは暮らしを豊かにするものですが、お墓のデジタル化には賛否両論あるでしょう。しかし、仏教ではお墓を持つことについて触れられていないため、DXによるデジタル化が進む世の中で、このようなデジタル化によるお墓が登場することは自然なことなのかもしれません。


ただし、お墓は納骨のためのものでもあり、その際の儀式も存在します。そうしたことができない点では、デジタル化によるネット墓は本来のお墓の意味をなすものではありませんが、コロナ禍であり、DXという点でデジタル化の現代には需要があると言えるでしょう。



  • お墓QRコード

これは、お墓にQRコードをつけ、スマートフォンなどでスキャンすると、そのお墓のページにアクセスできるサービスです。このサービスは、墓じまいなどでお墓離れをしてしまった人は利用ができません。


お墓のページには、故人の名前や戒名、亡くなった年月日など情報を閲覧できるため、故人をより身近に感じることができます。お墓QRコードは誰でも読み込めないセキュリティ面の強化が整備されつつあり、DXで今後ますます着目されるサービスと言われています。



その他の変わった葬儀・供養サービス


今までのDXに加え、コロナ禍により急速に伸びたデジタル化によるオンラインサービスは、墓じまいなどのお墓離れにも対応し、目を見張るものがありますが、アナログの葬儀・供養にも目新しいものがあります。また、これらは墓じまいや無縁墓によるお墓離れしたあとにも実施できます。


  • 遺骨ダイヤモンド


遺骨ダイヤモンドとは、火葬した故人の遺骨や遺灰から抽出した炭素を精製し、天然ダイヤモンドと同じ生成工程の装置で作製された人工ダイヤモンドを指します。遺骨ダイヤモンドは故人の輝きを放つ最も美しい手元供養として人気です。さらに、故人を身近に感じることができる点で、遺骨ダイヤモンドには値段以上の価値があると絶賛されています。


サイズやカラーによって遺骨ダイヤモンドの価格は変わりますが、価格は285,000円から。遺骨ダイヤモンドはジュエリー加工ができるので、遺骨ダイヤモンドをネックレスやリングなどにセッティングして身につけておくことで、故人をより近くで偲ぶことができます。


  • 宇宙葬


宇宙葬とは、火葬後、故人の遺灰を専用カプセルに納めてロケットで打ち上げ、宇宙空間に散骨する供養方法を指します。遺骨や遺灰が広大な宇宙に放たれるため、宇宙旅行の夢を持っていた故人や天体が好きな人に好まれる傾向にあります。


  • 二回葬


現在の葬儀は火葬が主流ですが、沖縄や一部の地域では、洗骨と埋葬と二度に分ける「二回葬」が行われています。二回葬では火葬は行われず、埋葬した遺体を数年経ってから掘り出して洗骨し埋葬します。



まとめ


現在の葬儀や供養スタイルは、少人数制や手元供養などが一般化しつつあり、従来の形態ではなくなりつつあります。


その背景には、少子高齢化や核家族化、晩婚化、都市部への移住などがあり、人々の生活の変化が葬儀や供養にも大きく影響しているのです。また、DXによるデジタル化の発展、コロナ禍といった状況が、人々の暮らしにさらなる大きな変化を生み出しています。


そうした中で生まれたのが、オンライン葬儀やネット墓などのデジタル化された葬儀・供養サービスです。これらは、物理的な物事が少ないため価格が抑えめであることも現代人にはメリットです。葬儀や供養にデジタル化を導入することはまだ新しいものですが、急速にDXが進む世の中では、こうしたデジタル葬儀や供養が一般的になる日も遠くないかもしれません。オンラインではなく、コロナ禍でも対応しやすいアナログでの葬儀や供養では、遺骨ダイヤモンドや宇宙葬などがあります。


葬儀や供養のスタイルが変わったとしても、故人を偲ぶ気持ちは人として当然そなわっており、時代とともに変化することは少ないでしょう。そのため、どのような形態を選んでも、故人と遺族がいつまでも通じ合える形が今後も好まれていくでしょう。

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