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お経がお葬式で読まれる理由




仏式のお葬式では、僧侶によるお経が必ず行われます。なぜ仏式葬儀でお経が読まれるのかをご存知でしょうか?


お葬式に参列したことがあっても、意味を知らない方は多いかもしれません。仏式のお葬式・葬儀が9割を占める日本ですから、お経についての知識を深めて損はないでしょう。 そこで今回は、仏式のお葬式におけるお経について深掘りしていきます。お葬式において大切な作法の意味もご紹介。 故人を気持ちよく見送るためにも、仏式のお葬式・葬儀のことをより深く知っていただけたら幸いです。


お葬式で読まれるお経の内容と役割

お経は葬儀でお坊さんが唱えるというイメージが強いですが、手元供養として写経をする人もいます。経本の価格はピンキリ。



お経は葬儀でお坊さんが唱えるというイメージが強いですが、手元供養として写経をする人もいます。経本の価格はピンキリ。
お経は葬儀でお坊さんが唱えるというイメージが強いですが、手元供養として写経をする人もいます。経本の価格はピンキリ。

仏式のお葬式で読まれるお経には、どのような教え・役割があるのでしょうか。


お経の内容はお釈迦様の教え

お経とは、お釈迦様がインドで説かれた教えをまとめた文書です。「経典」と呼ばれることもあります。 もともと、お釈迦様の教えを聞くことが許されていたのは弟子のみでした。お釈迦様が亡くなられた後、大切な教えを忘れないようにと弟子たちが大勢集まり、説法を記録したものがお経なのです。 お釈迦様の説法をもっとも長く聞いていた阿難という弟子を中心として、お経の内容について議論が行われていたと伝えられています。そして、お釈迦様の教えについて、弟子たちの意見が合致した内容のみが記されました。これは「三蔵」と呼ばれ、主に3つのパートに分けられています。 「三蔵」には、お釈迦様の説法がまとめられた「敬蔵」、弟子が守るべき規律「律蔵」。そして、敬蔵と律蔵についての注釈や思想が書かれた「論蔵」があります。

お経の意外な役割

お葬式や法事で読まれることが多いお経は、どうしても故人のために読まれているものだと思われがちです。しかし、実はお経は、亡くなった人のために書かれたものではないとご存知でしたか? 45年間に渡り、お釈迦様はすべての人が幸せになるための道しるべを説かれていました。お釈迦様の教えとは、目の前の悩んでいる人たちに向けたものです。そのため、お釈迦さまの教えが詰まったお経も、本来は故人の供養のためではありません。生きている人たちに書かれたお釈迦様からのメッセージなのです。

仏式葬儀で読まれるお経の種類 仏式の葬儀にて読まれるお経の種類をご紹介します。

3つの経典

インドから伝わった経典には、「小乗経典」「大乗経典」「密教経典」の3種類に分けられています。小乗経典は、お釈迦様が亡くなった後に弟子たちによって文書化されたもの。一方、お釈迦様の教えにとらわれず、新しい宗教活動を行っていた仏教徒が作られたのが大乗経典です。

般若心経

仏式のお葬式において、読まれることが多い「般若心経(はんにゃしんぎょう)」。最近では、現代語訳された般若心経が話題となっています。天台宗、浄土宗、真言宗、禅宗省など多くの宗派で唱えられている般若心経は、わずか260文字の短いお経です。ただし、般若心経には、お釈迦様の教えの中でも本質的な内容が詰まっていると言われています。 葬儀でもよく耳にする般若心経という名前は、略された呼び方です。「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)」が般若心経の正式名。般若心経には、「広本」と「略本」が存在します。「略本」が一般的に使用されているお経です。 また、般若心経は、もともとサンスクリット語で書かれた経典です。日本で広まっているのは中国語に訳された般若心経。中国語の般若心経にもいくつかあります。最初の般若心経は、インド人の鳩摩羅什(クマラジーヴァ) によるものです。そして、日本で主流の玄奘訳による般若心経。玄奘は「西遊記」の主要人物である三蔵法師です。 般若心経の名前を分解すると、「般若」には智慧という意味があり、「波羅蜜多」は悟りの境地を意味します。つまり般若心経には、真実を見極める力を身につけて、悟りを開くために大切なことが書かれているのです。 そして、般若心経の教えは、「空(くう)」と呼ばれる思想について説かれています。これは般若心経を知る上で欠かせない思想です。物事は常に変化していくものだから、何かに執着する心は必要がないというのが般若心経の教え。般若心経では、煩悩を捨てることが「空」の境地に達するために大切だとされています。

法華経

「法華経」は大乗経典のひとつです。大乗経典とは、大乗仏教の教えが書かれた大辞典のようなもの。法華経は、聖徳太子を初めとして、名だたる偉人たちに愛されてきました。最澄によって開かれた日蓮宗や、天台宗で説かれているお経です。 また、法華経は、教えを説かないお経とも言われています。なぜなら、すべての人には仏の心が備わっているとされているから。仏の心を持つのは、人だけではなく、動物や植物などの生きているものすべてです。そして、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えることで、心の中から仏を出すことができるとされています。

華厳経

華華厳宗で唱えられている「華厳経(けごんきょう)」は、インドに伝わっていた大乗経典をまとめたお経です。この経典は、正式には「大方鉱物華厳経(だいほうこうぶつけごんきょう)」と呼ばれています。 現在の日本では、華厳経はほとんど唱えられていませんが、大乗仏教の歴史において大切なお経です。華厳経の経典には、世界に存在するものを心の表れであるという独特な考え方があります。

阿弥陀経

「阿弥陀経(あみだきょう)」の正式な名称は「仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)」です。「小経」と呼ばれる場合もあります。浄土宗や浄土真宗、時宗などのお葬式で唱えられているお経です。 そこには、極楽浄土の様子や、そこにいる人々には苦しみがないことが説かれています。そして、極楽浄土へ行くために、念仏を何度も唱えることが書かれているのが特徴です。


葬儀・お葬式における作法


お坊さんが読経の際に、リズムを整える目的で木魚を叩きます。
お坊さんが読経の際に、リズムを整える目的で木魚を叩きます。

意外とよく知られていない仏式の葬儀・お葬式における作法「読経」と「合掌礼拝」についてご説明します。

お葬式の作法1:読経

読経とは、仏教徒が声を出してお経を読み上げることを指します。仏式の葬儀にて、僧侶が読まれる場合も同じく読経です。読経の目的はさまざまあります。主な目的は、葬儀で僧侶が読経することで故人に徳を回すこと。さらに、読経によってお釈迦様の教えに感謝するという意味もあります。 葬儀や法事などでは、読経が行われるのが一般的であるため、故人のために読経するイメージが強いかもしれません。しかし、読経はお経を聞いている全員に向けたものなのです。

お葬式の作法2:合掌礼拝

仏式のお葬式において、「合掌礼拝」は基本の作法です。 葬儀に参列する大人は、しっかりと理解しておくべき合掌礼拝。どのような意味合いが合掌礼拝にはあるのでしょうか。 合掌礼拝の「合掌」は、左右の手のひらを胸の前で合わせる動作です。これは、仏式の葬儀では定番の作法で、仏に信仰心を持つために行います。 次に、合掌礼拝の「礼拝」は、合掌したまま上体を前方へと傾け、体を起こす動作です。仏式の葬儀における礼拝には、お礼をするという意味が込められています。このように合掌礼拝は、別々の意味があるのです。 基本的には、どの宗派のお葬式においても、合掌礼拝は必須で行われます。しかし宗派によって、合掌礼拝の前に立てる線香の本数に違いがあるので、お葬式に参列する際は気をつけましょう。


まとめ

今回は、仏式葬儀でおなじみのお経の内容や種類についてお伝えしました。日本でポピュラーな般若心経を筆頭にして、さまざまな種類のお経があります。 お経はお葬式に参列する人々、生きとし生きる者へのお釈迦様からの教えです。また、お経はお坊さんが葬儀で唱えるのが一般的ですが、手元供養として個人でお経を唱えたり、写経したりする人もいます。経本の価格帯は幅広く、バリエーションも豊富です。 また、葬儀が終わり仮装した後の遺灰や遺骨は、お墓に納めたり、樹木に納骨したりや海へ散骨したりする自然葬で自然に還したり、遺骨ダイヤモンドに加工したりして供養します お葬式で何気なく聞くお経の意味を知ると、故人への思いだけではなく、感謝の気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。



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