愛する人との死別は、大きな喪失感をもたらし、日常生活を続けることも困難になってしまうことさえあります。そのような死別の悲しみの中にいる方に行うのがグリーフケアです。グリーフケアの方法は、葬儀や手元供養、カウンセリングなど多種多様。 死別の悲しみを癒すための手元供養として有名な遺骨ダイヤモンドを作製して身近に置くこともグリーフケアのひとつです。

それでは、愛する人との死別の悲しみを癒すためのグリーフケアとはどんなものか、グリーフケアの方法や注意点、なぜ手元供養がグリーフケアに効果的かなど、グリーフケアについて細く見ていきましょう。



グリーフケアとは




英語の「grief:災難や不幸による深い悲しみ、悲嘆」と「care:気配り、世話」からなるグリーフケア(grief care)。言葉から、グリーフケアは死別の深い悲しみに対してケアすることと連想できます。


グリーフケアとは、家族や大切な人との死別による深い悲しみの中いる方に、寄り添い、支援し、悲しみから抜け出させるサポートのことです。グリーフケアで、人はその人らしい日常生活を再び送れるようになります。

グリーフケアは、グリーフワークとも呼ばれますが、厳密に言うと、グリーフワークは「人との離別(特に死別)時に受ける悲しみと立ち直りのプロセス(看護用辞典より)」のことです。つまり、その方自身が死別のショックに向き合い、死別の悲しみを受け入れて、そこから立ち直るまでの流れのことをグリーフワークと言います。グリーフワークでケアしていくことがグリーフケアです。

家族や大切な人の死別は大きなストレスをもたらし、ときには社会復帰できなくなるまで人を打ちのめします。自殺や犯罪、災害など不条理なケースで命が奪われて死別したならば、悲しみに複雑性が絡み、相当なストレスとなるのは言うまでもありません。そのため、心のケアなしでは、死別の悲しみや苦しみから抜け出すことが難しいことも。人によっては、心身ともに病んでしまうこともあります。

以前の日本は、大家族で地域社会とも頻繁な交流があったために、こうした死別の悲しみが日常の中で自然と緩和されていました。しかし、現代では死別の悲しみをひとりで抱えることも少なくありません。そのため、グリーフケアの必要性はますます高まっています。

特に東京や大阪などの都会では、家族から離れて暮らす方が多く、地元での葬儀後はひとり死別の悲しみに耐えるといった様子。愛する人の死別で苦しんでいるときに助けになるのが、ご遺骨や遺骨ダイヤモンドなどを身近に置き、故人を感じることで心の支えとなる手元供養ですが、手元供養こそグリーフケアのひとつなのです。



死別により生じる反応や変化


死別による苦しみは、なんらかの反応や変化といった形で現れます。死別により生じる反応や変化の現れ方には個人差があり、同種の死別を体験した方でも異なるでしょう。死別により生じる一般的な反応や変化は以下の3つと言われていますが、死別の経験がある人全員にすべての症状が現れるというわけではありません。
また、グリーフケアの一環である葬儀や手元供養などによって、こうした死別により生じる反応や変化がまったく出ないこともあります。逆にカウンセリングや心のケアをしても、死別により生じる反応や変化が消えず、本来のその人に戻りにくいと言うことも。
しかし、これらの死別により生じる反応や変化を知ることで、自分や周囲で起こっていることに落ち着いて対応できるようになり、グリーフケアを実施するときにも非常に役立ちます。



【死別による変化】 精神的な変化

これは、死別による深い悲しみをはじめとするさまざまな感情的変化です。グリーフケアでは、こうした感情に寄り添い心のケアをします。例えば「なぜ自分は、あの人を救えなかったのか」など自分に対する怒りや、「あのときに気づいていたら…」と自責の念や罪悪感として表現することもあります。さらに、「あの人のいない人生をどう生きていっていいのか分からない」といった不安感や、希望が断たれてしまったために引き起こされる無力感が訪れることも。

どれも理にかなった感情ではないため、自分でもどうしていいか戸惑いを感じ、人と距離を置きたくなることもあるでしょう。東京や大阪などの都会でひとり暮らしをしている場合は、グリーフケアがないといつまでも引きこもってしまうかもしれません。死別により生じる深い喪失は痛みとなり、それがきっかけで、さまざまな精神的変化をもたらすため、グリーフケアの果たす役割は大きいと言えます。



【死別による変化】 身体的な変化

グリーフケアでは、死別が原因で身体的な変化が生じた場合もサポートします。よくある症例は、睡眠障害や食欲減退。死別のせいで疲労感や倦怠感に悩まされたり、体重減少やエネルギー不足により免疫低下で不調を引き起こしたりします。

また、愛する人との死別で、頭痛やめまい、血圧上昇、便秘、下痢など、ダイレクトに影響する方もいらっしゃいます。さらに白髪が急に増えることも。死別と言う大きなダメージで生じたこのような身体的な症状も、グリーフケアである葬儀などのセレモニー、遺骨ダイヤモンドをはじめとした手元供養など心の支えで緩和することがあります。



【死別による変化】 日常生活や行動の変化

心身ともに影響を受ける死別は、人によって今までとは違う行動を起こさせます。例えば、落ち着きがなくなったり、集中力に欠けたり、ぼーっとしたり、何もやる気が失われ引きこもったりなど。反対に、死別の苦しみから抜け出すために何か手を打とうと、無理に意欲的になったり、葬儀のあと故人の形見などすべて処分してしまったりといった冷静さを欠いた行動を取る方もいらっしゃいます。

こうした死別により生じる反応や変化が治り、いつもの自分に戻って日常生活を送ることができる手助けがグリーフケアです。グリーフケアは行動の変化にも対処できる優れたサポートなのです。



死別による悲嘆を癒すためのプロセス「グリーフワーク」


ここでは、死別による悲しみから立ち直るまでの心の過程「グリーフワーク」を説明します。死別による悲嘆を癒すためのグリーフワークは以下1から4までの症状があり、期間には個人差があります。


【死別による悲嘆を癒すためのグリーフワークのプロセス1】 ショック期

グリーフワークのプロセスの1つ目はショック期です。死別による大きなショックで、茫然としたり、頭の中が真っ白になったりするなど無感覚な状態です。理性が失われ、判断がつかずパニック状態になることも。

グリーフワークのプロセスの中でもこの時期は、死別の苦しみがひどく日常生活が送れなくなったり、警戒心が強くなり落ち着かなくなったりする傾向もあります。


【死別による悲嘆を癒すためのグリーフワークのプロセス2】 喪失期

グリーフワークのプロセスの2つ目は喪失期です。死別の重みや現実性がずっしりと心に響く時期であり、死別を受け止め始めます。

しかし、グリーフワークのプロセスの中でもこの時期は完全に死別を受け止めることはできないため、深い悲しみを感じ、ふさぎ込みやすく、「こうすればよかった」「あのときに戻ってやり直したい」という後悔やさまざまな感情が現れます。興味や集中力が衰え、故人がそばにいるような感覚になることもあります。

グリーフワークのプロセスの中でもこの時期は泣くことも求められるので、ご遺骨や遺骨ダイヤモンドなどを傍に置き、精神的な支えとして手元供養すれば、心のケアができ、悲しみを癒すでしょう。


【死別による悲嘆を癒すためのグリーフワークのプロセス3】 閉じこもり期

グリーフワークのプロセスの3つ目は閉じこもり期です。グリーフワークのプロセスの中でもこの時期は死別をしっかりと受け止めます。だからこそ、故人に何もしてあげられなかったという罪悪感や自責の念、生きている意味を失うなど混乱した感情が現れます。

また、自分に対する周囲の態度が変化しているように感じたり、孤独を感じたり、社会と距離をとるようになったりするのもグリーフワークのプロセスの中でもこの時期です。

東京や大阪などの都会でひとり暮らしをしている方は、孤独を感じること多いため、グリーフワーク/グリーフケアの必要性が高いでしょう。


【死別による悲嘆を癒すためのグリーフワークのプロセス4】 再生期

グリーフワークのプロセスの4つ目は再生期です。死別の苦しみを乗り越え、積極的に社会へと出るようになる時期です。死別によって自分の人生が終わったのではないことを認識し、生き続ける活力が生まれます。愛する人と死別した事実は消えませんが、死別を肯定的に捉え、新しい人生に向かう意欲が出てくるのが、グリーフワークのプロセスの中でもこの時期と言えるでしょう。骨壷や遺骨ダイヤモンドなどで手元供養を毎日行うなど、故人への接し方も変わります。

グリーフワークを知ることで、その方にとってふさわしいグリーフケアの方法が分かり、適切なグリーフケアができるでしょう。グリーフワークのプロセスで、グリーフケアである手元供養や遺骨ダイヤモンドを使って死別で傷ついた心を癒す方もいらっしゃいます。

手元供養や遺骨ダイヤモンドは、元気を取り戻し、死別で生じた悲しみや苦しみからの回復が早まると高く評価されています。



グリーフケアのためのアプローチ




では、グリーフケアにはどのような手法があるのでしょうか。実は、グリーフケアにはこれといって決まった方法はありません。グリーフケアにおいて大切なことは、死別などで悲しむ人それぞれに合ったサポートをすること。

死別による悲しみや苦しみを癒す代表的なグリーフケアには、以下の方法があり、どれも傷ついた心を癒す効果があると言われています。


【グリーフケアのためのアプローチ1】 悲嘆を表現する/感情を吐き出す

死別による悲しみや苦しみを表現せずに我慢することが美徳という考えから抜け出せずに、人前で泣くことや悲しみを話すことに抵抗がある方がいらっしゃいますが、悲嘆は吐き出すことがとても重要です。骨壷や遺骨ダイヤモンドで手元供養しながら、故人との思い出を家族に話したり、故人を知る人と分かち合ったりしましょう。人に話すことで死別により生じた喪失感が増すのではないかと不安になるかもしれませんが、死別により生じた悲しみは外に出すことで通り抜けて行くものです。

もし、話すことが難しいようであれば故人への手紙を書いたり、自分の想いを文章にしたりするのもいいでしょう。これも死別により生じた悲嘆を解放する行為です。グリーフケアでは、死別の悲しみを吐き出すこと、吐き出させるようにサポートすることが求められます。また、吐き出した死別の悲しみを受け止めることもグリーフケアです。


【グリーフケアのためのアプローチ2】 セレモニーを実施する

火葬式または葬儀は故人とお別れをする儀式です。死別した事実を受け止めることができるため、葬儀自体がグリーフケアになります。葬儀のとき、ぜひ行って欲しいのが死別により生じた悲しみや苦しみを押し殺さずに素直に表現すること。葬儀中に周囲がこの感情を受け止めれば、それらすべてがグリーフケアになります。

また、葬儀後に死別した故人の遺品を整理することもグリーフケアです。手元供養になる形見を親族で分けたり、皆で故人の話をしたりして、辛さや悲しみを解放しましょう。グリーフケアはいつでもどんな場所でも行うことができます。


【グリーフケアのためのアプローチ3】 専門の機関を利用する

グリーフケアに関する多様な対処法を備えた専門機関は、個別サポートのほか、死別により生じた悲しみをテーマにしたトークショーや日本文化とグリーフケアを組み合わせたワークショップの開催、グリーフケアカフェといった語らいの場を設置するなど、専門家ならではの切り口でグリーフケアが実施されています。死別による悲嘆を援助するためのグリーフケアの専門機関は日本全国にありますが、東京は特にグリーフケアの専門機関が多いです。


【グリーフケアのためのアプローチ4】手元供養として遺骨を加工してアクセサリーやオブジェを作る 

ご遺灰を納めたアクセサリーやご遺骨やご遺灰から作製される遺骨ダイヤモンドなど手元供養ができるアイテムは心のよりどころとなり、死別による悲嘆を癒す効果的なグリーフケアです。中でも手元供養として効果的な遺骨ダイヤモンドはアクセサリーにもオブジェにもなるので、その方に合った死別による悲嘆を癒すグリーフケア/手元供養として選択することが可能です。美しい手元供養と評されている遺骨ダイヤモンドは死別した故人を身近に感じ、精神的な支えになること、死別した故人のご遺骨で遺骨ダイヤモンドを生成していくこと自体が葬儀のため、死別による悲嘆を癒すグリーフケア/手元供養に最適なアイテムと言えます。


グリーフケアを実施する際に気をつけるべきポイント




死別による悲嘆を癒すグリーフケアをするには必ずしも資格が必要ではありません。家族や友人などがグリーフケアをすることができます。ただし、死別による悲嘆を癒すグリーフケアはセンシティブな状況に対して行われるため、注意するべきポイントがあります。


死別による悲嘆を癒すグリーフケアの原則は「相手に感情を吐き出してもらう」こと。それには、グリーフケアの中心となる姿勢「さりげなく寄り添う」スタイルが必要です。家族や友人はグリーフケアを受ける方をよく知ることから、その方に介入しすぎる傾向があるため、グリーフケアの原則と姿勢をしっかり守りましょう。

死別による悲嘆を癒すためのグリーフケアは、「何か食べた方がいい」「あの人は戻ってこないから前を向いて歩こう」といった前向きな声掛けをしてはいけません。これらがプレッシャーとなり、感情を押し殺してしまうことがあるからです。

また、「分かるよ」などの声掛けも、死別による悲嘆を癒すためのグリーフケアでは禁物です。死別による苦しみは人によって違うもの。しかも、死別により生じた悲しみや苦しみは簡単に理解できるような心情ではないことも多々あります。安易な言葉により「この人は私を理解していない」と心の扉を閉じてしまうかもしれません。心のケアをしようと努めているのに逆効果になってしまうのです。

そして、死別による悲嘆を癒すためにグリーフケアを実施するにあたり、自分の考えや気持ちを押しつけないことも重要です。死別で傷ついた心を癒したいと、良かれと思ってしたアドバイスも、グリーフケアを受ける方はまだ受け入れられない心境かもしれないからです。

死別による悲嘆を癒すためのグリーフケアでは、泣きたいときは泣く、話したいときは話すといったグリーフケアを受ける人が素直に感情を表せるよう、そして、その感情に逆らうことなく過ごせるようサポートします。

死別による悲しみをグリーフケアで克服する間は回復と後退を繰り返します。愛する人と死別した後は、ゆっくりと本来のその人に回復できるよう手元供養、カウンセリング、心のケアなど、その人にふさわしいグリーフケアをしましょう。